妖精の環論争 p1-2017-1

ナミビア(アフリカ西部)の妖精のサークルとは、直径15メートルに及ぶ地面が剥き出しになって斑点状に続いているものである。それは周囲を草に囲まれ、規則的なパターンを描いてナミビアの乾燥地帯を貫いている(→同じような形をしているものが続いている)。このミステリーサークルの源を説明する一つの仮説は白アリに焦点を絞る(→原因は白アリだとする)。これは、そのサークルの地下に住む昆虫である。生物学者のノーバート・ユーゲントは、そこには雨を吸収する植物が全く存在しないのでフェリーサークルの土に含まれる水分量が比較的高いことに気づいた。彼は白アリが植物の根を主食にすることで枯らしているのではないかと結論づけている。ユーゲントは言う。お前たちは知らないだろうが、白アリは、その地方の乾燥期を凌ぐ手助けとなる水分供給量を捻出する目的で周りの環境を変えているのだと。

2014年、フェリーサークルはオーストラリアの奥地にも見つかった。このサークルを調べた後で、生態学者のステファン・ゲッチンは昆虫を原因として排除した(→原因は昆虫ではないとした)。なぜならば、そんなに多くの白アリの巣はそこにはなかったからだ。また、数少ないながらもそこにある巣の配列と(the=これまでに規定概念と認められてきた)フェリーサークル特有の配列分布との関連性が認められなかったからだ。ゲッチンは言うーナムビアのフェリーサークルもオーストラリアのそれも、より深い根を持つより大きな植物が、隣接するより小さな植物から命の糧となる水分を奪い去ることで形成される。死んだ植物は後に不毛の斑点を残し、その斑点の周りに植物がサークルを形成するが、それは(サークルが)水分を効果的に分け合うことを可能にした自然(naturally)の結果なのだ(不定詞の結果用法:allowの主語はcircles)ーと。

ゲッチンは、ナムビアとオーストラリアのフェリーサークルが少しだけ違う形で周りの植物のためになっていると思っている。ナムビアのフェリーサークルの土には砂が多く、そんな砂土は雨水の浸透を可能にし、サークルの下に雨水が溜まることで(サークルは)そのすぐ外側の植物に栄養を与える(nourishの主語はthem=they=circles)。しかしながら、オーストラリア奥地の(フェリーサークルの=the)土はより土質が密であり、植物で覆われていないので太陽熱により固くなる。結果として、雨水は土の表面を通り抜けることができないので、サークルに隣接する区域に直接流れ出してしまう。この謎を解くにはもっとデーターが必要だが、ゲッチンの調査は、乾燥地帯での植物の水の争奪戦の結果としてフェリーサークルが形成されるとの見解を後押しするものであった(今もそうである)。