連立方程式は、
二つの文字($x$と$y$)
の中に入る数が何か?
を調べるナゾナゾだ。
式は二つ与えられるが、
まず、知っておかなければならないのは、
二つの式の$x$と$y$に、何か数が入るのだけど、
一つ目の式の$x$にも、二つ目の式の$x$にも同じ数が入るし、
一つ目の式の$y$にも、二つ目の式の$y$にも同じ数が入る、
ということ。
同じ数が入るのだから、
文字の前についている符号いかんで、
引いたり足したりすると、
その文字が消えてしまうので、もう一方の文字だけの等式になるから、
その文字に隠された数がなんだかわかる、
そんな仕組み。
まあ、こんな風に文章でごぎゃごちゃ書いても、
わかりにくいだろうから具体的な例を示すと、
例えば、次のような連立方程式を解くときは、
$$x+y=2-①$$
$$x-y=-8-②$$
①の$x$も②の$x$も同じ数が入るから、
①から②を引くと、どちらの$x$も消えてしまうので、
わからない文字は$y$だけになってしまう。
イコールの左側どうしを引くと、
$$x+y-(x-y)=2y$$
イコールの右側どうしを引くと、
$$2-(-8)=2+8=10$$
左側どうしを引いた数と右側どうしを引いた数は同じ。
(だって、$x+y=2-①$ $x-y=-8-②$ なのだから、①は2=2、②は-8=-8と言ってるのと同じことなので、左側どうしを引いた数と右側どうしを引いた数は、どっちも10で同じになるではないか!)
だから、$$2y=10$$
$つまりyは5だ。$
$y$が5とわかったから、①か②の式のどちらかの$y$に5を入れて今度は$x$を求める。
①に入れると、$x+5=2$
$だから、xは-3だ。$
②に入れても、$x-5=8$
$だから、xは-3だ。$
どっちかの文字を消して、もう一方の文字だけの式にして、その文字に隠された数を求め、それをどっちかの式に入れて(代入という)、残りの文字に隠された数を当てる!
それが連立方程式。
じぁ、これはどうする?
$$4x-7y-6=0-①$$
$$3x-8y+1=0-②$$
連立方程式にはいくつか解き方があるけれど、
昨日Y君に話したように、
問題解くときは、どんな場合でも、与えられた二つの式を、
$$〇x+△y=□$$
と、直してから考えるといいよ。
$$4x-7y=6-①$$
$$3x-8y=-1-②$$
ここで、作戦を考えよう。
①の式の$4x$に3をかけると$12x$になり、
②の式の$3x$に4をかけると$12x$になる。
引いたら$12x$なくらねえ?
そしたら、$y$だけの式になる…
やってみる。
①の両辺に3をかけると、
($4x$だけにかけたらダメ。式の項全部にかけること。)
$$12x-21y=18-③$$
②の両辺に4をかけると、
$$12x-32y=-4-④$$
③から④を引くと、
$11y=22だから、y=2。$
$①に代入して、4x-7×2=6$
$4x=20から、$
$x=5$
自信がないなら、②を使って検算するべし。
$$3×5-8×2=-1$$
$$15-16=-1$$
どうよ?