目的語が不定詞と動名詞で意味が異なる動詞

1.remenber

remenber 動詞+ingは「~したことを覚えている」remenber to 動詞は「忘れないで~しなければならない」の意味です。

I remember bringing my homework to school with me. But where it’s gone! I can’t find anywhere.

宿題を学校に持ってきたのは覚えています。でも、どこに行ったのでしょう。どこにも見つかりません。

I remenber to bring my homework to school with me.

宿題を学校に持っていくのを忘れないようにしなくちゃ。

2.forget

forget 動詞+ingは「~したことを忘れる」forget to 動詞は「~することを忘れる」の意味です。

I forget having seen him.

彼にあったことを思い出せない。

Don’t forget to see him.

彼にあうことを忘れてはいけません。

3.stop (stop自体の意味は違うのですが参考まで)

I stopped smoking.

禁煙しました。

I stopped to smoke.

立ち止まって喫煙した。

動名詞を目的語に取る動詞

動名詞を目的語に取る動詞の私我流の覚え方を紹介します。

我流ですからしっかりとした裏付けがあるわけではないことをご理解ください。

覚えやすいと思ってもらえればうれしいです。

①嫌々、渋々、きれば避けたい心情を表す

I mind your smoking here. ここではタバコを控えてほしいです。

He admitted having broken the window. 彼は窓を割ったことを渋々認めた。

She avoids meeting him. 彼女は彼にあうことを避けている。

He escaped beeing punished. 彼は罰せられずに済んだ。

She denied obeying to her boss. 彼女は上司のいうことを訊かなかった。

You shoul not postpone answering his offer any longer. 彼の申し出に対する返事をこれ以上遅らせるべきではない。

②終了を表す

I missed catching the train. 電車に乗り遅れた。

I finished doing my homework right now. たった今宿題が終わった。

I stopped smoking last year. 私は去年禁煙した。

③夢中熱中最中を表す。

We enjoyed playing tennis. 我々はテニスを楽しんだ。

Tom had to practice writing his essay within 200 words. トムは200語以内で作文を書く練習をする必要があった。

She considered whether going college or not. 彼女は大学に進学することの是非をよく考えた。

advise, say, suggest, warn

いずれも人に示唆を与えるときに使う動詞です。

ただし、それぞれ語法が違うのでここで説明します。

I advised him to get up early in the morning.

I said to him, “Get up early in the morning.

I suggested his getting up early in the morning.

または、

I suggested to him that he (should) get up early in the morning.

I warned him to get up early in the morning.

または、

I warned him that he got up early in the morning.

状態動詞は原則進行形では使わない

Tom and Lucy ( have been knowing or have known) each other since they were little.

この場合はhave knownを選ぶのが正解です。

know「知っている」のような動詞を状態動詞といいますが、知っているということは、昨日も知っていたし、今も知っているし、明日も知っている…時制にとらわれることがありません。

思考形態が常に進行形の状態なので「進行形はない」と考えてもいいかもしれません。

haveも「食べる」意味の場合は進行形もありでしょうが、「持っている」の意味なら進行形にはなじみません。

a fewとfew, a littleとlittle

fewもlittleも「少ない」イメージですが、前者は数えることができるときに、後者は例えば「小さな子供」などのように数えることができない対象に使います。

生徒が理解するまで少し時間がかかるのが、aがつかないfewとlittleが文中に出てきた時です。

これは「少ない、小さい」ではなく、「ほとんどない」という意味になるのですが、aがついてなくても「少しはある」と考えてしまうことから生徒だ脱却できるまではしばらく時間がかかるようです。

Few people went to the festival.

やはり、「祭りに行った人はほとんどいなかった」と「祭りに行った人が何人かいた」では正答率にかなりの差がでてしまいます。

私は生徒にaがなければnothingと考えていもいいよと教えています。

rather thanとinstead of の解釈

大概の辞書にーA rather than 「BはBというよりはむしろA」、A instead of B は「~の代わりに」ーと載っています。

しかしながら、私は生徒に長文でこれらのフレーズがでてきたら、「BではなくA」と考えるように教えています。

理由はその方が論旨が良く理解できるようになるからです。

時間内に長い分を解釈するときは脳が単純にプロセスできる環境を作ることが大切なことだと考えています。

動詞の目的語が不定詞か動名詞かの一つの基準

give upや put ofなどは動名詞を目的語に取りますが、 「前置詞の後ろには名詞が来る」と覚えておけばいいと思います。

前置詞はその名の通り「前に置く詞」なのですが、何の前に置くかというとそれは名詞です。

例えば、on the tableとかin the roomとか。

tableもroomも名詞ですよね。

動詞もingをつけると、動詞が名詞化した「動名詞」になります。

どちらも文意は通る。どっちを選ぶ?

After having had many difficulties he (gave up or managed ) to pass the exam.

どちらを選択するのが正しいでしょうか?

意味的には「あきらめた」も「何とか切り抜けた」も不自然ではありません。

しかしながら、後ろにto不定詞がありますから、managedを選ばなくてはいけません。

仮にgive upあればto passはpassingにする必要があります。