二点を通る1次関数

(1,2)と(5,6)を通る直線は、

傾きは$\displaystyle\frac{5-1}{6-2}=1$

$x=1$のとき$y=2$ですから$y=(x-1)+2$

また、$x=5$のとき$y=6$ですから、$y=(x-5)+6$とも表すことができます。

$x$と$y$に値を代入して等式が成り立つような形に無理くりしてしまう…そんな感覚です。

そして、これらどちらも$y=x+1$になります。

一般に、

$(a,b)$と$(c,d)$を通る直線の式は、$y=\displaystyle\frac{d-b}{c-a}(x-a)+b$または$y=\displaystyle\frac{b-d}{a-c}(x-c)+d$と表すことができます。

また、$y=\displaystyle\frac{d-b}{c-a}x+A-①$とおき、$(a,b)$を代入すると、

$A=-\displaystyle\frac{d-b}{c-a}a+b$ですから、

①は$y=\displaystyle\frac{d-b}{c-a}x-\displaystyle\frac{d-b}{c-a}a+b$

すなわち、$y=\displaystyle\frac{d-b}{c-a}(x-a)+b$となります。

$y=ax^2$ 変化の割合

$y=ax^2$でxの値がbからcに変化したときの変化の割合は

$a(b+c)$と表すことができます。

それはなぜかを説明します。

変化の割合は$\displaystyle\frac{yの増加量}{xの増加量}$ですから、

上のケースの場合は、$\displaystyle\frac{ac^2-ab^2}{c-b}$です。

$\displaystyle\frac{ac^2-ab^2}{c-b}$

分母をaで括って、

$\displaystyle\frac{a(c^2-b^2)}{c-b}$

$c^2-b^2$を因数分解して、

$=\displaystyle\frac{a(c-b)(c+b)}{c-b}$

約分して、

$=a(c+b)$

数字が大きくなった時など、原理原則に立ち返りいちいちオーソドッククスに計算していたんでは余計に時間がかかったり、計算間違いにもなりかねません。

覚えおくといいと思います。

$y=x^2$ $-2≦x≦3$のときのyの値域(変域)を求めてください。

yの値域を求めることは、yの最小値と最大値を求めて最小値≦y≦最大値と表示することです。

$y=x^2$は上に凸の放物線ですから、$x=0$でyは最小値0、$x=3$でyは最大値9をとります。

したがって答えは0≦y≦9です。

$-2≦x≦3$の表示につられてかどうかはわかりませんが、4≦y≦9としていまう生徒さんが多いので気をつけましょう。

正負の加減確認問題

$(1)-6+(-16)=-6-16=-(6+16)=-22$

ヒント $+(-▲)=-(+▲)=-▲, -●-■=-(●+■)$

$(2) -\displaystyle \frac{1}{3}-(-\frac{1}{2})=-\displaystyle \frac{1}{3}+\frac{1}{2}= \frac{-2+3}{6}=\frac{1}{6}$

ヒント $-(-▲)=+(+▲)=+▲

$ (3) -3+8-7+2=-3-7+8+2=-(3+7)+10=-10+10=0$

ヒント 足し算引き算は計算がしやすいように順序を交換できる。