単項式とは?

単項式

数字だけ(-2とか11とか)、文字($xとかa^2とか$)だけ、数字と文字の組み合わせ($3a^7b^2とか\displaystyle\frac{ 1 }{ 2 }a$とか)で作られたかけ算(=乗法)だけの式を単項式といいます。

かけ算だけの式だから、引き算とか足し算が混じっていないのが多項式との違いです。

単項式が何個かあって、足し算や引き算になっている式は多項式といいます。

$-4x,3x,\displaystyle\frac{ 1 }{ 2 }xy,b^3c^2,-6$

なども単項式です。

$2xとx^2の違い$

$2xは、にえっくすと読み、xが二つあることで、$

$2×x、または、x+xの計算結果です。$

$数字と文字のかけ算は数字を先に書いて、$

$その後に文字を書くのが約束事です。$

$これに対して、x^2は、えっくすにじょう(2乗)と読み、$

$xを2回かけることで、x×xのことです。$

ちゃんと区分して覚えましょう。

それでは問題です。

$x=3のとき、2x…①とx^2…②は、それぞれいくらでしょうか?$

$どちらもxに3を代入して、①の答えは、2×3=6、②の答えは3×3=9です。$

わかりましたか?

 

 

 

通分は分母をそろえて計算することです。

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 2 }+\displaystyle\frac{ 1 }{ 3 }$を計算するとき、どうして通分して分母を6にそろえなければいけないのでしょうか?

なぜ分子、分母どうしをたして、$\displaystyle \frac{ 2 }{ 5 }$としたらダメなのでしょうか?

上の6つに等しく分けられた円を見てください。

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 2 }$は、円の半分の部分ですから、①②③をたした部分です。

また、$\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }$は、円を3つに分けたものですから、①②をたした部分です。

円は6つに等しく分けられていますから、①②の部分の大きさは④⑤の部分の大きさと同じです。

このように考えると、$\displaystyle \frac{ 1 }{ 2 }+\displaystyle\frac{ 1 }{ 3 }$は①から⑤までの部分であることがわかり、$\displaystyle \frac{ 5 }{ 6 }$であることが理解できます。

計算するときは、分母を2と3の最小公倍数を分母にします。

そして、$\displaystyle \frac{ 1 }{ 2 }$は、分母を6にすると分母が3倍になるので、分子も3倍にして3にします。

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }$も、分母を6にして、分母が2倍になりますから、分子にも2をかけて2にします。

つまり、約分したものを約分する前の数字に戻すんです。

いっしょにやってみましょう。

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 2 }+\displaystyle\frac{ 1 }{ 3 }$

=$\displaystyle \frac{ 3 }{ 6 }+\displaystyle\frac{ 2 }{ 6 }$

=$\displaystyle \frac{ 5 }{ 6 }$

分母を同じものにしないと、分数どうしは足し算や引き算ができません。

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 2 }$に$\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }$をたしてますから、答えは$\displaystyle \frac{ 1 }{ 2 }$よりおおきくならなければなりませんが、分子、分母どうしをたした$\displaystyle \frac{ 2 }{ 5 }$では、$\displaystyle \frac{ 1 }{ 2 }$にすらなりません。

かけ算と割り算が入り混じった計算

12÷4×3はいくらでしょう。

12÷4を計算して、その答えと3をかける。①

12×3を計算して、その答えを4で割る。②

÷4を×\displaystyle \frac{ 1 }{ 4 }に直して、最初から計算する。③

3÷4を計算して、その答えを12にかける。④

この4つのやり方で、正しい答え9が導かれます。

かけ算と割り算はどこから計算してもいいですが、

12を4と3をかけた12で割って、答え1としてはダメです。

そのようにすると、3も割る数に含まれてしまいます。

一番間違えにくいのは、③のやり方ではないかなと思います。

割り算は、かけ算に直して(割る数を逆数にする)計算する習慣をつけましょう。

 

分数のかけ算

分数のかけ算は、分子どうし、分母どうしのかけ算の結果が答えになります。

例えば、

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }  \times \frac{ 2 }{ 5 }$

$\displaystyle=\frac{ 1×2 }{ 3×5 } $

$\displaystyle=\frac{ 2 }{ 15 } $

でも、一体なぜ、分子と分母どうしをかけるだけでいいのでしょうか?

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }  \times \frac{ 2 }{ 5 } は、$

=$\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }  \times \frac{ 1 }{ 5 }  \times 2$

に書き直すことができます。

$まず、\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }  \times \frac{ 1 }{ 5 }を考えてみます。$

分子と分母どうしをかけるだけでいいなら、答えは、

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }  \times \frac{ 1 }{ 5 }=\frac{ 1 }{ 15 }$

になるはずです。

$\displaystyle  \frac{ 1 }{ 3 } に\displaystyle\frac{ 1 }{ 5 }をかけることは、$

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }を5等分するということですから、答えの\displaystyle \frac{ 1 }{ 15 }$

$ を5回たしたら\displaystyle \frac{ 1 }{ 3 }にならなければいけませんよね。$

ほんとにそうなるか、検算してみましょう。

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 15 }+\frac{ 1 }{ 15 }+\frac{ 1 }{ 15 }+\frac{ 1 }{ 15 }+\frac{ 1 }{ 15 }=\frac{ 1+1+1+1+1 }{ 15 }=\frac{ 5 }{ 15 }=\frac{ 1 }{ 3 }$

なりましたね。

$次に、この\displaystyle \frac{ 1 }{ 15 }に2をかけるということは、$

$ \displaystyle \frac{ 1 }{ 15 }が2つあることですから、$

$ \displaystyle \frac{ 1 }{ 15 }+\frac{ 1 }{ 15 }=\frac{ 2 }{ 15 }です。$

これも同じく、最初から、

$ 2は分数で\displaystyle \frac{ 2 }{ 1 }と表せますから、$

$\displaystyle \frac{ 1 }{ 15 }×\frac{ 2 }{ 1 }=\frac{ 1×2 }{ 15 ×1}=\frac{ 2 }{ 15 }$

とできるんです。

今日から新年号、そして新学期も始まりました。

今日から入学する中学1年生は3名。

新2年生5人、新3年生4人、小学生1人、高校生16人、大学生1名。

それぞれのゴールに向かって新しい一歩を踏み出しましょう。

新1年生が2人

昨日、中学新1年生が2人、塾に入りたいということで訪ねてくれました。

これで、新1年生は3人になりました。

みなさん、算数が苦手ということでしたから、

まずは、小学校で習う基礎から始めたいと思っています。

近ごろは、1年生から入学する生徒がだんだん増えてきました。

早い時期から来ていただくと、時間をかけてゆっくり教えることができるので理解が深まっていくと思います。