
カテゴリー: 中学数学
正負の加減確認問題
$(1)-6+(-16)=-6-16=-(6+16)=-22$
ヒント $+(-▲)=-(+▲)=-▲, -●-■=-(●+■)$
$(2) -\displaystyle \frac{1}{3}-(-\frac{1}{2})=-\displaystyle \frac{1}{3}+\frac{1}{2}= \frac{-2+3}{6}=\frac{1}{6}$
ヒント $-(-▲)=+(+▲)=+▲
$ (3) -3+8-7+2=-3-7+8+2=-(3+7)+10=-10+10=0$
ヒント 足し算引き算は計算がしやすいように順序を交換できる。
絶対値の問題
① 絶対値が2より小さい整数をすべて求めましょう。
答え $-1, 0, +1$
絶対値は符号を取り去った後に残った数字のことです。2より小さい整数は$0と1$ですから、これらの数字にプラスマイナスをつけた正負の数が答えです。ただし$0$は正の数でも負の数でのないのでプラスマイナスをつけることはできません。
② 数直線上で$-0$からの距離が$7$である数を求めましょう。
答え $-7,+7$
絶対値はゼロからの距離と考えることもできます。つまり、0から左右に7進んだ先のプラスマイナス7が答えになります。
正の数・負の数の加減 計算問題
加減計算の型は次の4つだけです。
$3+5①$
$3-5②$
$-3+5③$
$-3-5④$
まず、①と②は3の前に+が省略されているので補ってください。 符号がついた前後2つの数を見比べてください。
符号がどちらも同じときは、数どうしを足してた数にその同じ符号をつけて答えにします。ただし、+の場合は+を省略します。
例えば、
①は+3+5=+8=8
④は-3-5=-8
です。
頭の中で数直線を思い描くと、①は0から右に3進んで、さらに右に5進んだ先は8、②は0から左に3進んで、更に左に5進んだ先は-8ということになります。
符号が違う数どうしのときは、大きい方の数から小さいほうの数を引いた数に大きい方の数の前についてる符号をつけて答えにします。
例えば、
②は+3-5=-(5-3)=-2
③は-3+5=+(5-3)=+2=2
②は0から右に3進んでから左に5進んだ先は-2、③は0から左に3進んで反対側の右に5進んだ先は2ということです。
正の数・負の数の加減
左側の式は右側の式になおすことができます。
$(+3)+(+5)=3+5①$
$(+3)+(-5)=3-5②$
$(+3)-(+5)=3-5③$
$(+3)-(-5)=3+5④$
$(-3)+(+5)=-3+5⑤$
$(-3)+(-5)=-3-5⑥$
$(-3)-(+5)=-3-5⑦$
$(-3)-(-5)=-3+5⑧$
どうしてそのようにできるのか説明します。
最初にかっこを外します。次に+は省略できるので省略すると次のようになります。
$35①$
$3-5②$
$3-5③$
$3- -5④$
$-35⑤$
$-3-5⑥$
$-3-5⑦$
$-3- -5⑧$
①と⑤は、
3と5の間に省略されている+を書き入れて、
$3+5①$
$-3+5⑤$
④と⑧が、
$3+5$④
$-3+5$ ⑧
となる理由は、次のように記憶していたら迷ったときに思い出しやすくないでしょうか。
例えば、
「うるさくしないでください」と「静かにしてください」は、
言い方は違いますが、ほぼ同じ意味を表す言葉です。
「うるさい」と「静か」はお互いに反対の意味を表し、
「しないでください」と「してください」もまた反対の意味を持っています。
💡反対の意味を持つ語を二つ並べると元の言葉と同じになる!💡
+と-の記号もそれぞれ反対の意味を表していますから、
$- -$は$++$と同じことになり、④と⑧のように考えることができるのだと。
比例の関係
●比例の関係
yがxに比例していれば、y=ax(axはa×xのこと)と表せる。
aはなにか決まった数で、yとxは変化する数。
例えば、一片の長さがxcmの正方形の周(4つの辺の長さの合計)
の長さをyとすると、正方形は同じ長さの辺が4つあるから、
周の長さを全部たすと、4×xになり、y=4xという式が成り立つ。
正方形は同じ長さの辺をいつも4つ持っているが、一つの辺が1cmの正方形もあるし、10センチの正方形もある。だから、aは変わることがない決まった数で、xやyはいろいろな値をとることができる。この理由でaを定数、xやyを変数という。
問題
次のyとxは比例の関係にあるといえるか?
① 長さ1メートルのロープからxcmのロープを切り取ったらycmになった。
1-x=y
y=ax(yは、aという数とxとの掛け算の答え)と表せないので、比例の関係にはない。
② ドラム缶に一分間に10リットルの割合で水を入れていくと、x分間にyリットルたまる。
式がわからなかったら、数字になおして考えてみる。
1分で10リットルたまる、2分で20リットルたまる、3分で30リットルたまる・・・
今xは分で、yはリットルだ。分が2倍3倍になると、リットルも2倍3倍になるから比例だ。比例だからy=axとおける。xが2のときyは20だ。式に代入すると、
20=a×2=2aだ。aの前の2がじゃまだから、両辺に2の逆数の1/2(2分の1のこと:/の右が分子・左が分母)をかけて、
20×1/2=2×a×1/2で10=aだ。a=10をy=axのaに代入すると、y=10xと表すことができる。
比例式の特徴
y=2xのyとxを表にすると、
x 1 2 3 4 ・・・
y 2 4 6 8 ・・・
平行四辺形の性質
$\displaystyle\frac{1}{a}+\frac{1}{b}=\frac{1}{c}$を$c$について解け。
$\displaystyle\frac{1}{a}+\frac{1}{b}=\frac{a+b}{ab}$より、
$\displaystyle\frac{a+b}{ab}=\frac{1}{c}-①$
逆数をとって、
$\displaystyle\frac{ab}{a+b}=\frac{c}{1}$
即ち、$c=\displaystyle\frac{ab}{a+b}$
①の両辺に$×c×\displaystyle\frac{ab}{a+b}$をかけてもいいですね。
$S=\displaystyle\frac{(a+b)h}{2}$を$a$について解け。
右辺は$(a+b)と\displaystyle\frac{h}{2}$との積でできています。
$\displaystyle\frac{h}{2}$にその逆数である$\displaystyle\frac{2}{h}$を掛けると1になり、右辺は$a+b$になります。
したがって、両辺に$\displaystyle\frac{2}{h}$を掛けると、
$\displaystyle\frac{2S}{h}=a+b$
左右ひっくり返して、
$a+b=\displaystyle\frac{2S}{h}$
bを移項して、
$a=\displaystyle\frac{2S}{h}-b$
6300をできるだけ小さい自然数で割って余りがなく、商がある自然数の平方になるようにするには、どんな数で割れば良いか?
6300を素因数分解すると、
6300=2^2×3^2×5^2×7であるから、
7で割ると商は900となり、30の平方ができるということがわかる。
